自分の仕事が、
社会の安心につながっている
私は現在、原子力発電所における「火災」や「溢水」に関する新規制基準への対応業務に携わっています。主な業務は、図面や設計資料をもとにしたリスク評価や、現場で実施される対策工事の妥当性・内容を検討する技術支援です。
業務の多くは机上作業ですが、単なる書類整理ではなく、現場の安全性をどう高めるかという極めて実践的な判断の積み重ねです。限られた情報の中で最も的確な判断を下すためには、これまでの経験はもちろん、常に最新の動向にもアンテナを張る姿勢が求められます。
出張は月に2~3回程度あり、社内外の関係者との打合せや現地確認も重要な仕事の一つです。関係部署と連携しながら、安全性評価や現場状況の確認、関係者への報告を一つひとつ丁寧に行うことで信頼を築いていくこの仕事は、原子力という繊細かつ重要なインフラ分野において非常に責任のある立場だと実感しています。
特に印象に残っているのは、NRA(原子力規制委員会)との技術審査に携わったプロジェクトです。限られた期間内で膨大な資料の作成・精査を行い、チーム全体で幾度となく議論と調整を重ねた結果、無事に再稼働に貢献することができました。社会にとって不可欠なエネルギー供給を、裏側から支える役割に大きなやりがいを感じています。